認知症とフラワーアートの可能性

フラワーアートには不思議な力が備わっているように思います。どんな方でも癒しの効果を感じられると思うのです。どうして私がそう思うようになったのか、経緯をご説明します。

以前、高齢者施設へのボランティア訪問されているフラワーアーティストさんの活動に、出くわす事がありました。高齢者施設に入居する知人のお母さんのお見舞いに、知人の付き添いで訪れた時の事でした。数名の女性の入居者さんが、食堂のテーブルで楽しそうに、オアシスに生け花をしている光景があったのです。その中の一人の女性がこちらを向くと、知人に向けてニコニコと微笑みながら手招きをします。周囲で入居さんたちの生け花のお手伝いをする、スタッフの一人が、私たちの存在に気付き、「Fさん、よかったですね。お嬢さんがいらっしゃいましたよ。」と声をかけながら、私たちに「お母様のお隣で、ご一緒に生け花教室にご参加されませんか?」と席を2つ用意して下さいました。皆さん、談笑しながら、色とりどりのカーネーションをオアシスに生けています。知人は、「ありがとうございます。お花代は、先にお支払いした方が良いでしょうか?」と、スタッフさんに尋ねると、「いいえ。こちらのお花は、あちらでご指導されていらっしゃいます、フラワーアーティストの先生からのご寄付になりまして、ボランティアで不定期にご訪問頂いているんです。全ての材料を寄付して下さっていますので、お支払いの必要はございません。Fさんが、楽しんでお花を生けていらっしゃいますので、是非ともご一緒に作品作りに参加して頂ければと思います。」と、スタッフさんが丁寧に説明をして下さいました。なんとも、偶然に、居合わせたもので、生け花は、その日の予定にはありませんでしたが、急遽、高齢者施設の食堂で開催されている生け花教室に知人と参加する事となりました。

こうした高齢者の方々が楽しんでいる姿を見たときに、フラワーアートの可能性を感じたのです。